秋田県湯沢市様

新庁舎開庁を機に情報基盤を刷新
  「業務・システム全体最適化」の核に

 湯沢市様では、平成26年3月の新庁舎開庁を機に情報基盤を刷新されました。それまでの複雑なネットワーク構成や各部署でのサーバ乱立などの課題に対し「業務・システム全体最適化」を掲げ、明確な理念をもって取り組んでおられた中で、その理念を理解し具現化するパートナーとして弊社をお選びいただきました。
 複雑化したネットワークを解消するため、基幹系と内部系のネットワークを一括りに纏めた「行政系ネットワーク」を構築されたほか、不正接続対策を施した無線LANとサーバ仮想化基盤の導入によって、将来を見据えた自治体経営に資する情報基盤を実現されています。

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 目指したもの
  • ネットワーク体系の見直しと簡素化
  • ネットワーク機器、パソコン、プリンタの削減
  • 外部ネットワークとのセキュアな接続
  • 職員の運用管理作業の負担軽減
  • 各部署に乱立したサーバの集約
 成果
  • 全体を理解し易く、職員の手で運用できるネットワークの実現により、機器台数も約半数に削減
  • クライアントが直接インターネットに接続しないセキュアなWebブラウズ環境の実現
  • 無線LAN導入により、人事異動や配置換えに掛かる労力を削減
  • サーバ仮想化基盤の構築により、サーバ機器を集約し一元的な管理を実現

「シンプルなネットワーク」と「セキュリティの確保」を両立

jirei_city_yuzawa_05- 情報基盤の再構築に至った経緯をお聞かせください。
[佐々木氏]新庁舎の建設をきっかけに、現状の課題を洗い出したところ、大きな課題としてネットワークの複雑化が挙げられました。旧庁舎のネットワークは業務ごとやフロアごとにVLANを細かく分割したため構成が複雑化しており、1つの島に複数のVLANがあるという状況でした。そのため職員によっては、基幹系、内部系、インターネット用の3台のパソコンが並んでいる状況で…。プリンタもVLANごとに設置していたためスペース効率も悪く、是非とも改善したいと考えました。
[大山氏]VLANが複雑なために、LANケーブルの差替えを職員が行なうと、接続を間違ってしまうことが多々ありました。そのため人事異動や配置換えの際には頻繁に「繋がらない」と問合せが来てしまうんです。セキュリティの確保のためにVLANを細かく分割していたのですが、その弊害として機器や運用管理に係るコストが増している状況にありました。
[高橋氏]そこで「シンプルなネットワーク」と「セキュリティの確保」の両立を新しい情報基盤の要件に盛り込むこととしました。

- 多くの自治体は基幹系・内部系ネットワークを分けて構築している中、それらを一括りに纏めた「行政系ネットワーク」を実現されました。
[佐々木氏]当市では基幹系も内部系も機密情報を扱っているとの認識から、内部系もインターネットから切り離す必要があると考えました。基幹系とセキュリティレベルを揃えるのであれば、ネットワークを纏めることができる、という発想です。実際に「行政系ネットワーク」としてネットワークを1つにしたことでシンプルな構成になり、ネットワーク機器や配線はもちろん、パソコンやプリンタの台数も半減しました。また、ネットワーク全体を把握しやすくなり、運用管理も容易になりました。

- 『セキュリティの確保』のため、インターネットアクセスにはRemoteAppを使用しています。
[佐々木氏]行政系ネットワークをインターネットから遮断をした一方で、Webブラウズは業務に必須でした。クライアントがインターネットと直接繋がることなくWebブラウズができるRemoteAppを使用した処理方式は、RFPで当市が要求していたものでした。RemoteApp上のブラウザはクライアントとは切り離されており、画面転送によってWebブラウズを実現しています。

- 個人情報の流出が危惧される昨今ですが、標的型攻撃やウイルス対策としても有効ではないでしょうか?
[高橋氏]有効だと思います。ゼロデイ攻撃や標的型攻撃など、悪意ある攻撃を完全に防ぐことは難しいものです。しかし現在の構成であれば、仮にウイルスに感染してもインターネットとは直接繋がっていないため、情報を盗み出すことは極めて難しい構成だと思います。

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『納得のいくセキュリティ対策』

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- 新庁舎では全フロアに無線LANを導入されました。利用してみていかがでしょうか?
[宮原氏]自分のパソコンを会議室などに持ち運んで使えるのは便利です。フロアの配線もすっきりしましたし、人事異動や配置換えに掛かる労力も大きく減りました。

- 無線LANの安全性に懐疑的な自治体も多いと思いますが?
[宮原氏]基幹系クライアントも無線化となると尚更でしょうね。しかしICSさんと無線LANの実現に向けて詰めていく中で、セキュリティ対策も納得のいくものができたと思っています。SSIDの隠蔽は当然ながら、行政系クライアントについても、行政系ネットワークのSSIDしか検出できないようにしています。加えて端末認証の仕組みも導入していますので、不正接続の心配はしていません。

『ハードウェア障害のリスクが減りました』

- サーバ仮想化基盤を構築されましたが、運用を開始してみていかがでしょうか。
jirei_city_yuzawa_07[大山氏]楽ですね。急遽テストや検証用のサーバが欲しくなった場合でも同日中には用意できますから。また、ハードウェア障害のリスクが減ったと思います。以前はサーバごとにハード障害が起き、保守業者もそれぞれでした。現在は仮想化基盤全体を俯瞰し、稼働状況や障害の予兆などを確認できます。構築した仮想化基盤にはバックアップ用のサーバ仮想化基盤を用意していますので、障害時でも業務を継続できる安心感もあります。

『自治体経営に資する情報基盤として』

- これから情報基盤の再構築をされる自治体様にアドバイスはありますか?
jirei_city_yuzawa_08[高橋氏]「AsIs(現状分析)」をしっかり行うことと、「ToBe(あるべき姿)」をどう定めるかに尽きると思います。職員削減や人口減など、自治体は今後も厳しい状況に向かっていきます。来たる将来を見据えた上で、情報基盤としてのあるべき姿を考える必要があると思います。

- 今後の展望についてお聞かせください。
[佐々木氏]今回構築した情報基盤で、自治体経営に資する道具は揃ったと思っています。今後はITの切り口で各課を跨いだ業務の見直しを進めていきたいです。

- 弊社の対応について、感想や要望をお聞かせください。
[大山氏]新庁舎移転と並行した難しいプロジェクトで、お互いに手探りな状況がありながらも、解決に尽力していただきました。当市の理念を具現化していただき、感謝しています。これからも引き続きサポートを宜しくお願いします。

- 本プロジェクトをご支援させていただいた経験は、弊社にとって大変有意義なものとなりました。今後情報基盤の再構築を検討される自治体様にもより良い提案ができるよう、この経験を活かしてまいります。貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。


お客様プロフィール

秋田県 湯沢市様

市長 齊藤 光喜 氏
人口 49,459人 (平成26年4月1日現在)
世帯数 18,202世帯 (    同 上   )
所在地 〒012-8501
秋田県湯沢市佐竹町1番1号
URL http://www.city-yuzawa.jp/

2015年7月掲載

本事例に記載のお客様の所属・役職は掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。