システム開発物語
内部情報トータルシステム Bestsideの開発に携わった社員の声
話を聞いた社員
- 開発担当
市町村など全国170以上の団体で稼働。
全職員が使用する庁内業務のベストパートナー。
岩手や東北エリアはもちろん、全国の市町村で導入が進んでいる内部情報トータルシステム「Bestside」。
市町村で働く全ての職員の方が使用するものだから、見やすく、使いやすく。システム開発に込めた思いをご紹介します。
庁内業務をトータルサポート
アイシーエスが市町村向けに開発、提供している「Bestside」は、財務会計、人事給与、庶務管理、文書管理の4つのシステムと、職員認証と電子決裁の共通基盤で構成されており、様々な庁内業務に対応したサービスを提供しています。
必要なシステムを選んで個別に導入することもできますが、それらをトータルで導入・管理できるシステムというところがこの製品の魅力だと考えています。
他のベンダーによるサービスでも、財務会計、人事給与などに対応できるシステムはありますが、トータルで対応できるものは多くありません。
人事給与システムだけ、財務会計システムだけなど、それぞれが分かれていると、システムごとに組織など基本情報の入力や職員情報の管理が必要になりますが、Bestsideではまとめて管理し、効率よく使えるよう工夫しました。
Bestside全ての業務システムで同じ構成、操作性を提供し、例えば、Bestsideの人事給与システムの使い方を覚えれば、庶務管理システムを使うときにも同じような感覚で使用できるよう使い勝手にもこだわりました。
また、迷うことなく利用できるよう画面デザインにもこだわりました。入力欄には視認性の高いアイコンをレイアウト。入力補助機能も設けることで、操作性を向上しています。
法制度の改正などにあわせて常にバージョンアップ
Bestsideが生まれたのは、平成の市町村合併のころ。多くの合併が行われた2005年度にサービス提供がスタートしました。それから20年近くにわたって常にバージョンアップを続けています。
現行の Bestsideは「2」となっています。その名の通り、2つ目のバージョンということになります。ただしこれは、メジャーバージョンアップが2回目ということであり、マイナーバージョンアップや更新は常に行われています。例えば、広く使われるOSやネットワークなど取り巻く環境が変われば、メジャーバージョンアップとして開発をし直すといった大規模な対応になりますし、これとは別に給与制度の法改正などがあれば、それにあわせて急いでシステムを更新しなければなりません。
Bestsideは、アイシーエスが自社開発したシステムです。だからこそ、法改正などがあった際には、できる限りスピーディーに対応することを目指して運用をしています。また、お客様からのフィードバックについても、できる限り更新対応できるように心がけています。
バージョンアップは基本的に追加料金がかかりません。利用いただいているお客様には、常に最新のシステムを使っていただけるのがポイントです。
現在稼働している市町村の中で、大きな規模の市だと、職員数が2,000人以上となります。正職員はもちろん、会計年度任用職員も含めて、一つのシステムで管理できるので、システム導入前と比較すると、人事や庶務管理などの手間を大幅に改善できていると思います。
お客様のために、手間を惜しまず。より大きな市町村での導入を目指す。
開発がスタートしたのは2004年。当時は、社内のプログラマー、エンジニアはもちろん、社外への委託も行い開発しました。委託先は、国内だけではなく、インドの企業にも参加してもらいました。今なら、全てオンラインでということもできるかもしれませんが、当時はそこまでオンラインが普及していなかったので、実際に岩手へ呼んで作業してもらったこともありました。
飛行機で日本について、そのまま移動。最初に降り立った日本の大地が岩手ということも。しかも、その日は雪。日本での最初の買い物が、雪用の長靴、なんてこともあったそうです。
最初の開発には2年近くの歳月がかかりました。地方自治体向けのサービス開発で培った経験と技術を注ぎ込み、実際に利用する市町村の声もしっかり聞いて開発しました。アイシーエスでは、プログラマーやエンジニアもお客様のところへ行って、直接お話をお伺いする機会が多く、会話の中で出てきた課題や要望からシステム改善へと繋げています。
アイシーエスは、自社開発、自社販売している会社です。だからこそお客様の声をシステムにダイレクトに反映させることができます。もちろん、常に改善、更新を続けることは、作業としては手間ではあります。でも、その手間を惜しまずに、お客様のことを考え、開発、改善、更新を続けていくことが私達の使命であり、それが強みでもあると考えています。
Bestsideは170以上の団体で利用していただいています。今後さらに広げて、多くの市町村の課題をアイシーエスのシステムで解決していきたいと思っています。また、現状では、人口が数万人くらいの規模が主な導入市町村ですが、これをより大きな都市でも利用していただけるようにしていきたいと思います。
大きな都市も、小さな都市も、全国の市町村の課題を、GOOD LIFE, GOOD FUTURE.なアイシーエスのシステムで、解決し続けていきたいです。